木下 光子 MITSUKO KINOSHITA
フロント支援事業部 研修センター
スマホ・ケータイ教室担当(PJ担当当時)
2017年入社
伊藤 香織 KAORI ITO
フロント支援事業部 研修センター
スマホ・ケータイ教室担当(PJ担当当時)
2018年入社
〈木下〉
ドコモのスマホ・ケータイ安全教室はもともと対面で行われていましたが、九州エリアは広大で遠隔地や離島も多いのが課題…そこで当社が2019年9月に全国に先駆けてTV電話機能を使った「オンライン」での教室運用を本格的にスタートさせました
〈伊藤〉
私たちは当時から教室担当として対面、オンラインの運用に携わっていましたが、コロナ禍になってしまい、学校は3カ月間の休校へ。教室もキャンセルが相次ぎました
〈木下〉
ところが緊急事態宣言が解除された2020年6月には「教室を開催してほしい」というご依頼が殺到。でも、密が御法度のコロナ禍で児童・生徒を一つの場所に集めるわけにはいかず…
〈伊藤〉
「すべての子どもたちの密集・密接を回避して、あんしん・安全に教室を受講してもらうにはどうしたらよいか」という観点から検証を開始したのが、「マルチオンライン(1対多地点接続)」での教室開催だったというわけなんです。
〈木下〉
でも、実現までの道のりは平坦ではなく、全国初の取り組みだからこそいくつもの課題がありました。「児童・生徒の密集・密接を避けながら教室をどう実施するのか」、当社の教室運営理念である「児童・生徒が自ら考え自らの言葉で発言する双方向型の教室スタイルをいかに継承するのか」など、創意工夫が求められました。
〈伊藤〉
密集・密接を避けるため、Zoomなど多地点接続が可能なミーティングツールの検証を行うとともに、ドコモオンライン機材の配備を1学校1セットから3セットに増やしたり、マルチオンラインに対応したスタジオ機材の検証・購入・設営に取り組んだり。木下さんは選定・配信手法検討から関わっていましたよね?
〈木下〉
そうなんです。機材関連が得意分野だったこともあり、携わりました。私だけでなくインストラクターみんなで学校向けの機器操作マニュアルを作ったり、教室の構成や台本を見直したり、色々挑戦しましたよね。
〈伊藤〉
はい。それともう一つ注力したのが、教室の質を高めるための取り組みでしたよね。独自に作成したワークシートを使うことで子どもたち一人ひとりが考え、声を発する発表ができなくても個々の理解度をしっかり把握できたのは大きかったと思います。
〈木下〉
確かに。多地点接続の方法も子どもたちによって変えたりね。例えば、高専生の場合はスタジオと生徒各自のタブレットをつなぎ、小学生の場合はクラスごとに機材を設置して複数同時接続を行うなど、工夫しましたよね。
〈伊藤〉
でも、リハーサルではうまくいくのに本番ではなぜかトラブルが起きることってありませんでした?
〈木下〉
そうなの。しっかり準備したつもりでも、GIGAスクール構想(※)が始まった当初は設備の整っていない学校があったり…でも、おかげで本番に強くなりました(笑)。
(※GIGAスクール構想:全国の児童・生徒に1人1台のコンピューター、高速ネットワークを整備するという文部科学省の取り組み)
〈伊藤〉
私もオンラインがうまくいかなくて、でも「ぜひとも教室開催を」と言ってくださった学校があって。苦肉の策として、訪問して放送室から声のみで教室を実施したことがあったんですが、終了後に全教室の拍手が放送室まで響いてきて。あれは感動したなあ。
〈木下〉
それはすごい。
〈伊藤〉
その翌年に「またお願いしたい」とリピートしてくださったのも本当に嬉しかった。
〈木下〉
リピートは認めていただいた証ですからね。私も受講後に、児童・生徒や先生から「気づきや学びを得ることができました」「さすがドコモ」とお褒めの言葉をいただくたび、企業のイメージアップにも貢献できたんだと嬉しくなりました。
〈伊藤〉
そういえば木下さんはほら、離島の校長先生の…
〈木下〉
あ!「子どもたちに最先端ツールを体験させられたのが嬉しかった」と言ってもらえたこともありました。
〈伊藤〉
こういうお声をいただくと、本当にやりがいになりますよね。
〈木下〉
社内のチャレンジ大賞で受賞したマルチオンライン教室は、その後も次々と進化を遂げ、2021年2月には全国で初めて「グリーンバック」を使用した教室を開催し、その2か月後にはまたもや全国初の「在宅勤務」での教室開催を実現しました。
〈伊藤〉
今後のさらなる拡大を見据えてリモート教室専用スタジオ/機材も増設され、当初は1つだったスタジオは現在4スタジオ体制となり、機材も30セットから50セットへと大幅に拡充されましたよね。
〈木下〉
その後、過去最大規模となる「220拠点同時接続」による教室開催を成功させるなど快進撃が続々。私たちは今、それぞれ異なる部署に異動になり、教室担当ではなくなったけれど、現在のメンバーが引き続きブラッシュアップを続けてくれているので、マルチオンラインはまだまだ進化すると思います。
〈伊藤〉
いつかまた機会があれば社会貢献につながるPJに携わりたいなと思いつつ、みんなの活躍を見守りたいですね
〈木下〉
ね!