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Project

災害時にもつながる! 船上基地局からの電波発射が成功

全国初の取り組みとして、宮崎支店から始まったのが「進洋丸合同訓練プロジェクト」。
前例のないなかで実現させた船上基地局は今、他支店にも広がっています。

Interview

語り手

後藤 正人

宮崎支店

ネットワーク部(PJ担当当時)

2003年入社

田中 心

宮崎支店

ネットワーク部

2017年入社

Project Story

プロジェクトストーリー

万一の時も通信を守るため、 宮崎海洋高校とドコモが連携

〈田中〉 まずは「進洋丸合同訓練プロジェクト」の概要からお話したいと思います。2021年3月24日に宮崎県立海洋高校とNTTドコモが、実習船「進洋丸」の多目的利用推進に関する協定を締結しました。 同校はもともと乗船実習期間外に実習船を広く県民に開放しており、ドコモも災害時通信の確保やICT活用による課題解決に取り組んでいたことから、 輸送機能や発電機能など船舶が持つ高いポテンシャルを生かし、実習船の新たな価値創出をめざして相互に協力して取り組みを行おうというのが、この連携協定の目的です。
〈後藤〉 今回のプロジェクトでは、協定内容にある「自然災害その他の有事における実習船の有効活用」をより実行力のあるものにするために合同訓練を実施することになりました。 船上基地局の運用による災害通信を確保する訓練を行うことで、沿岸部の通信設備が被災するなど有事の際にも速やかに行動できるようにと考えたのです。

実習船への船上基地局設営も 電波発射も全国初のチャレンジ

〈田中〉 プロジェクトでの私の役割は船上への積載、設営方法の検討、訓練事前準備、当日設営訓練に加え、マニュアルの作成も担当しました。
〈後藤〉 私もほぼ同様ですが、異なるのは連携協定締結前の説明資料「船上基地局運用詳細」の作成サポートを担当したこと。 必要な物品やサイズ、搬入方法などを記した搬入機材リストを作り、搬入ルートの整理、船上基地局用の新規物品購入などに携わりました。
〈田中〉 後藤さんは何が一番大変でしたか?
〈後藤〉 いつ起こるかわからない災害に対し、実際に船上基地局を運用するイメージを持ち、運用時に迅速に対応できるよう必要な機材を準備しなければならなかったことです。 船の構造を知り、どの物品をどのルートで搬入するのが安全かつ最短なのか。この検討に苦労しました。アンテナなどの装置はクレーンで積み込む必要がありましたから。
〈田中〉 搬入、設置の際に実習船を損傷させない配慮も必要でしたしね。

地元メディアも注目! 失敗は許されないプレッシャーも

〈後藤〉 田中さんは何が大変でしたか?
〈田中〉 私も船上基地局で使用する設備の運用経験がなかったことに苦労しました。電波発射を成功させるため、事前の検討と訓練を何度も行いましたね。
〈後藤〉 というと?
〈田中〉 進洋丸に積み込んだ通信設備を使って衛星回線を利用して電波を送受信し、洋上から避難所などに向けて電波を発射して通信サービスを復旧させる、というのが訓練の流れなのですが、1つでも設定を間違うと電波を発射できません。 当日までに陸上で何度も練習を行い、それでも足りず訓練当日も何時間も前に現地に乗り込み、調整を図りました。実はギリギリまで気になる点があり、試行錯誤しながら何とか間に合わせたんです。
〈後藤〉 3月の連携協定締結式もそうでしたが、5月21日の合同訓練当日も多くの地元メディアに来ていただいていましたからね。ミスは許されないと…
〈田中〉 そうなんです!

6代目進洋丸での訓練が決定。 ドコモの取り組みをより多くの人に伝えたい

〈田中〉 後藤さんは今、ネットワーク運営推進部の無線局データ担当をしているんですよね。
〈後藤〉 そうなんです。現在の部署では6GやIOWN(アイオン:最先端の光技術を使って、豊かな社会を創るための構想)に関する話も聞こえてきており、宮崎支店のような全国初のプロジェクトを創出したいと仕事に向き合っています。
〈田中〉 なるほど。
〈後藤〉 田中さんは今、どんなことに取り組んでいるんですか?
〈田中〉 私は引き続き「進洋丸合同訓練プロジェクト」に携わっています。実は2023年度に宮崎県内でNTTドコモ九州グループ総合防災訓練が行われるのですが、その際に使われるのが6代目進洋丸なんです。
〈後藤〉 2022年秋に進水式を終えたばかりの!
〈田中〉 そうです、よくご存知ですね(笑)。前回とは船が変わっているのでまた新たな挑戦になるかもしれませんが、この訓練を通じて海洋高校とドコモの連携による災害対策への取り組み、ネットワークの安全性や信頼性を発信したいと思っています。
〈後藤〉 私は今、福岡勤務ですが、支店を超え、宮崎支店のみんなと新たなプロジェクトに挑んでみたいですね。

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