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「AI運行バス」で地域活性化! 鹿児島県肝付町で全国初の取り組みが成功

高齢化が進む町に新たな交通機関が誕生!登録すれば自宅がバス停になり、
ドアを出ればすぐ乗れる「肝付町おでかけタクシー」はこうして生まれました。

Interview

語り手

大嶋 悠太

鹿児島支店

法人営業部(PJ担当当時)

2018年入社

Project Story

プロジェクトストーリー

高齢化により 地域交通が空白化する肝付町を救え!

「肝付町おでかけタクシーPJ」は私が入社する前、2017年12月から始まったプロジェクトです。 舞台になったのは鹿児島支店の担当エリア内にある、「やぶさめとロケットの町」肝付町。 この町も日本の多くの都市同様に高齢化が進んでおり、高齢化に伴うドライバー不足、採算面の問題などから路線バスが廃止され、地域交通の維持が難しくなっていました。 移動手段は自家用車頼みとなり、買い物や病院に行くにも高齢者の方々が自分で運転しなければならず、そのせいで免許の返納が進まないという交通課題が生まれていたのです。そんな課題を解決すべく、名乗りを上げたのがNTTドコモです。本社と支社が一体となって課題に挑み、当時まだ開発途上であった「AI運行バス」の提案へとたどり着きました。

入社1年目から 「AI運行バス」の実証実験に参加

NTTドコモが生み出した「AI運行バス」とは、乗りたいときに行きたい場所まで自由に移動できるオンデマンド型公共交通システムのこと。 AIがリアルタイムに発生する乗降リクエストから最適な乗り合わせを判断し、お客様にとって効率的な移動を実現する次世代モビリティプラットフォームです。 私たちはこの新たなサービスで肝付町の課題を解決しようと、2018年から導入を前提とした実証実験をスタート。当時入社1年目の私もこのプロジェクトに加わり、営業担当として自治体や肝付町に暮らす方々のニーズや課題の抽出、その解決にあたるとともに、プロジェクトリーダーとして社内各部署をつなぐ役割を担い、進捗管理やタスク、リスク管理を遂行していきました。 若手にもいち早くチャンスを与え、責任ある仕事を任せてもらえることにワクワクしたのを覚えています。

導入後の利用を促進するため サービスの認知度向上に注力

「AI運行バス」は画期的なサービスではありますが、住民の方に認知されなければ利用してもらうことはできません。そこでまずは知ってもらうことから始めようと、「AI運行バス」の実証実験を説明する機会を設け、高齢者の方々が多く集まる公民館などでの説明会を開催。 併せて、このサービスの肝となる「自宅を登録すればそこがバス停になる」ことを知ってもらおうと登録会も実施しました。また、同時に交通事業者となるタクシー会社のドライバーへの説明会にも力を注ぎ、実証実験中には私たちが同乗して運行サポートを行うなど密な連携を心掛けました。 しかし、自治体向け商材として全国初の取り組みであった本件は前例がないことから苦労も多く、契約・運用開始までは山あり谷あり。当時の私はまだ2年目で経験が浅いこともあり、ニーズや課題がわかっていても何が正解かを見出すことができず、眠れぬ夜を過ごすこともありました。

アプリと電話の併用で スマホの壁を超えて前進

自治体からは「サービス導入を機に高齢者のスマホ使用率を高めたい」との要望をいただいていましたが、高齢者のほとんどがスマホを触ったことがなく、ガラケーを利用している方ばかり。 最初はドコモショップで教室を開催することでスマホを使いこなしていただき、アプリからサービスを利用してもらおうと考えていましたが、やはりスマホの壁は高かった。 そこでコールセンターを設置して、利用は電話でもOKとすることで一歩前進することができました。しかし、これですべての課題が解決したわけではありません。 次は「AI運行バス」のドライバーであるタクシー会社の方々に車に搭載するタブレットの操作方法を覚えてもらうべく、私は週4日、鹿児島から肝付まで往復4時間の道のりを通い詰め、助手席で付きっきりで指導を行いました。

自分が関わったサービスで 町が活性化する喜びを実感

そんな試行錯誤の日々を超え、2017年末から始まったプロジェクトは2019年9月末についにサービスが稼働。「肝付町おでかけタクシー」と命名された「AI運行バス」が動き出しました。 大変なこともありましたが、運用開始後にご利用いただいた町民の方とお話した際、多くの方々から握手を求められ、「生活が便利になった」「外出が楽しい」と言っていただけたのがとても嬉しかった。 実際、サービスの導入により病院の通院率が上がったり、自分で買い物に行く方が増えたり、目に見えて町が活性化することに確かな手ごたえを感じることができました。私は現在、異なる部署でまた新たな仕事に携わっていますが、肝付町での経験を糧に今後は入社動機でもあるスポーツビジネスで力を発揮したいと思っています。 ICTの力でスポーツ界を盛り上げるのが、私の新たな目標です。

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